こんにちは！
今回は、犬の毛柄について、その種類と特徴をご紹介します。
犬の毛柄とは、犬の毛色のパターンや配分のことで、犬種や遺伝子によって様々なバリエーションがあります。 では、早速見ていきましょう！
タン
タンとは、ベースの毛色に別の色が入る毛柄のことで、その色がタン（褐色）である場合を指します。
タンは、目の上や耳の内側、足先、尾先などに現れることが多く、ブラックやブルーなどの毛色と組み合わされます。
タンの毛柄は、遺伝子の影響を受けやすく、犬種によってはタンの色や位置が異なります。 タンの毛柄を持つ犬種としては、ドーベルマン、ロットワイラー、ジャーマン・シェパードなどが有名です。
タンの毛柄の犬は、忠実で勇敢な性格を持つと言われています。
バイカラー
バイカラーとは、2色の毛色が分かれて出る毛柄のことで、ホワイトとブラック、ホワイトとブラウンなどの組み合わせがあります。
例えば、ボーダー・コリーのバイカラーは、羊を追いかける際に目立たないようにするためのカモフラージュだと言われています。
また、ボストン・テリアのバイカラーは、白い部分がタキシードのように見えることから、アメリカン・ジェントルマンと呼ばれています。
バイカラーの毛柄を持つ犬種としては、ボーダー・コリー、ボストン・テリア、バセット・ハウンドなどが挙げられます。
バイカラーの毛柄の犬は、活発で友好的な性格を持つと言われています。
トライカラー
トライカラーとは、3色の毛色が分かれて出る毛柄のことで、ホワイト・ブラック・タンの組み合わせが一般的です。
トライカラーの毛柄は、遺伝子の組み合わせによって決まります。
例えば、バーニーズ・マウンテン・ドッグのトライカラーは、ホワイトとブラックのバイカラーにタンの遺伝子が加わったものです。
また、ビーグルのトライカラーは、レモンとホワイトのバイカラーにブラックの遺伝子が加わったものです。
トライカラーの毛柄を持つ犬種としては、バーニーズ・マウンテン・ドッグ、ビーグル、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルなどが有名です。
トライカラーの毛柄の犬は、忠実で愛情深い性格を持つと言われています。
マール
マールとは、明るい毛色に濃い毛色が入ることで、まるで大理石のようなマーブル模様に見える毛柄のことです。
色によってブルーマールやレッドマールと呼ばれることもあります。
マールの毛柄は、遺伝子の変異によって生じます。
例えば、ボーダー・コリーのマールは、ブラックの遺伝子が変異してブルーマールになったものです。
また、ラフ・コリーのマールは、サドルの遺伝子が変異してマールになったものです。
マールの毛柄を持つ犬種としては、ボーダー・コリー、ラフ・コリー、オーストラリアン・シェパードなどが人気です。
マールの毛柄の犬は、知的で勇敢な性格を持つと言われています。
タキシード
タキシードとは、胸や足先などにホワイトの毛色が入る毛柄のことで、まるでタキシードを着ているように見えることから名付けられました。
タキシードの毛柄は、犬種の起源や歴史によって異なります。
例えば、ボストン・テリアのタキシードは、ブル・アンド・テリアという犬種から派生したことに由来します。
また、フレンチ・ブルドッグのタキシードは、イギリスからフランスに渡った際に、フランス人の好みに合わせて改良されたことに由来します。
タキシードの毛柄を持つ犬種としては、ボストン・テリア、フレンチ・ブルドッグ、スコティッシュ・テリアなどが知られています。
タキシードの毛柄の犬は、明るくて愛嬌のある性格を持つと言われています。
ハーレクイン
ハーレクインとは、グレート・デーンのみに見られる毛柄で、明るい毛色の上にブラックなどのカラーで斑点が出るものです。
斑点はスポットよりも不明瞭で大きいのが特徴です。
ハーレクインの毛柄は、遺伝的に非常に珍しいとされています。
ハーレクインの毛柄を持つグレート・デーンは、優雅で落ち着いた性格を持つと言われています。
スポット
スポットとは、明るい毛色の上にブラックやブラウンなどの小さめで丸い斑点模様が出る毛柄のことです。
主にダルメシアンなどの犬種に見られる毛柄で、斑点模様は全身にまんべんなく出ているほうが、望ましいとされています。
スポットの毛柄は、遺伝子の影響を受けやすく、犬種によってはスポットの色や大きさが異なります。
スポットの毛柄を持つ犬種としては、ダルメシアン、イングリッシュ・セターなどが挙げられます。
スポットの毛柄の犬は、活発で忠実な性格を持つと言われています。
ブリンドル
ブリンドルとは、ベースの毛色にほかの毛色がまんべんなく入る毛柄のことです。 トラのしま模様のような柄が出る場合、日本犬なら虎、洋犬の場合はタイガーブリンドルと呼ばれることもあります。
ブリンドルの毛柄は、遺伝子の組み合わせによって決まります。
例えば、秋田のブリンドルは、レッドの遺伝子とブラックの遺伝子が組み合わさったものです。
また、フレンチ・ブルドッグのブリンドルは、ブラックの遺伝子とタンの遺伝子が組み合わさったものです。
ブリンドルの毛柄を持つ犬種としては、秋田、フレンチ・ブルドッグ、ボクサーなどが見られます。
ブリンドルの毛柄の犬は、勇敢で忍耐強い性格を持つと言われています。
サドル
サドルとは、背中に濃い毛色が出る毛柄のことで、まるで鞍（くら）を背負っているように見えることから名付けられました。
サドルの毛柄は、遺伝子の影響を受けやすく、犬種によってはサドルの色や形が異なります。
例えば、ジャーマン・シェパードのサドルは、ブラックの毛色が背中から尾にかけて出るものです。
また、ベルジアン・シェパードのサドルは、ブラックの毛色が背中から腰にかけて出るものです。
サドルの毛柄を持つ犬種としては、ジャーマン・シェパード、ベルジアン・シェパードなどが有名です。
サドルの毛柄の犬は、知能が高くて忠誠心が強い性格を持つと言われています。
セーブル
セーブルとは、全体的には茶色い毛色ですが、毛の先端が黒くグラデーションになっている毛柄のことです。
セーブルの毛柄は、遺伝子の影響を受けやすく、犬種によってはセーブルの色や濃淡が異なります。
例えば、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークのセーブルは、レッドの毛色に黒い毛の先端が入るものです。
また、ポメラニアンのセーブルは、ブラウンの毛色に黒い毛の先端が入るものです。
セーブルの毛柄を持つ犬種としては、ウェルシュ・コーギー・ペンブローク、ポメラニアン、ペキニーズなどが挙げられます。
セーブルの毛柄の犬は、明るくて愛嬌のある性格を持つと言われています。
パーティーカラー
パーティーカラーとは、白の毛色に1～2色の毛色が入る毛柄のことです。
パーティーカラーの毛柄は、犬種の起源や歴史によって異なります。
例えば、シー・ズーのパーティーカラーは、中国の宮廷で飼われていたことに由来します。
また、パピヨンのパーティーカラーは、フランスの貴族に愛されていたことに由来します。
パーティーカラーの毛柄を持つ犬種としては、シー・ズー、ポメラニアン、アメリカン・コッカー・スパニエル、パピヨンなどがあります。
パーティーカラーの毛柄の犬は、優雅で可愛らしい性格を持つと言われています。
以上が、犬の毛柄の種類と特徴についてでした。 この記事が、犬好きの皆さんのお役に立てれば幸いです。
