「愛犬が盗難（連れ去り）に遭う」なんて考えただけでも怖いことですよね。
愛犬は家族の一員です。
彼らは私たちの喜び、私たちの慰め、そして私たちの日常生活の重要な部分です。
しかし、想像してみてください。
あなたの愛するペットが突然いなくなったらどう感じるでしょうか。
愛犬との日々を平和に過ごしている飼い主さんは、「我が家とは無縁」と考えているかもしれません。
しかし、実際に犬の盗難被害は近年珍しくなくなってきています。
ペットの盗難は、世界中で増加している犯罪の一つなのです。
盗難をする人についてはもちろん許すことはできませんが、そういった事件が少なからず発生しているのは事実なのです。
犬の盗難の背景と理由
犬の盗難は、何も知らない犬を大好きな飼い主さんから引き裂く行為です。
愛犬家としては胸を痛める出来事であり、考えただけでも悲しいことですよね。
どんな理由であれ、家族は愛するペットを失い、心に深い傷を負います。
盗難する人の心理については理解できない部分ばかりと感じるかもしれませんが、いったいどんな目的で犬を盗難するのでしょうか。
以下に、想定される理由を４つ紹介します。
【転売目的】
特に人気の超小型犬や小型犬が被害に遭っているケースが多いです。
チワワ、ポメラニアン、トイプードルなどは、ペット市場やパピーミル、海外などにも転売しやすいためです。
【飼い主に恨みを抱いての「嫌がらせ」行為】
人間関係に関する勝手な感情に犬が巻き込まれるケースです。
飼い主さんに何らかの恨みを抱き、「困らせてやろう」と犬の盗難をすることもあります。
【自ら飼う目的】
衝動的に盗難する感覚かと思います。
犬の可愛らしい姿を見たときに、盗難できる状況になり、思わず行動に移してしまうケースもあるようです。
【謝礼目的】
飼い主さんの心理を利用した悪質な謝礼目的の盗難もあります。
わざと誘拐しておき、飼い主さんに見つけてくれたお礼としてお金などの謝礼を要求することもあります。
では、愛犬を盗難から守る為にはどうすればいいのでしょうか
犬の盗難を防止するために以下の対策を考えてみましょう。
【店先で犬だけを繋がない】
散歩の途中でコンビニに寄りたいと思うこともあるでしょう。
しかし、犬を店先に繋いで待たせることは非常に危険です。
ほんの数分でも、犬の連れ去りはあっという間に行われます。
周りから見れば犬の飼い主は誰か分からないため、油断は禁物です。
人懐っこい犬であれば、リードを外されて歩き出しても「飼い主ではない」と疑いをもたれることはありません。
しかし、転売目的で誘拐を考える人もいるのです。
また、「置き去りにされている」と勘違いされ、善意から保護のために連れ去る事例もあります。
店先で犬をひとりで待たせることは、誘拐のリスクが非常に高い行為といえます。
一度散歩を終えて帰宅してから買い物に行くようにしましょう。
【ドッグランや公園では絶対に目を離さない】
意外に思われるかもしれませんが、ドッグランも誘拐の危険が考えられる場所です。
ドッグランや公園は他の飼い主さんと交流できる場所ですが、目を離す隙があり危険です。
不特定多数の人や犬がおり、飼い主さんの警戒心も緩んでいることがあります。
無料のドッグランはセキュリティの面で緩いため、誘拐の危険性が高まります。
飼い主さんがわずかな時間でも連れ去りは可能です。
安全なイメージのあるドッグランでも、愛犬からは目を離さないようにしましょう。
【警戒心を持つ】
散歩中や公園で他の人と接触する際には、警戒心を持ちましょう。
急に近づいてきた人や車に注意し、愛犬を守るために適切な距離を保ちましょう。
【犬を車内で留守番させない】
犬だけを車内に残して買い物に行くことはありませんか。
実は自動車の中も誘拐の危険な場所です。
車上荒らしを企てている人は、駐車中の車を物色しています。
人気のある小型犬は高値で売れるため、狙われる傾向があります。
どんなに短い時間であっても、愛犬を車内にひとりきりにする行為は避けましょう。
犬を車内に留守番させる際は、窓を閉めておいても、車外から犬が見えるようになっていることがあります。
盗難されるリスクを減らすために、車外から犬が見えないように工夫しましょう。
また、車を駐車する場所にも注意が必要です。
人通りの少ない場所や治安の悪いエリアでは、犬を車内に残さないようにしましょう。
【自宅の庭でも油断しない】
自宅の庭は安全だと思われがちですが、実際に売買目的で人気のある犬種を狙い、愛犬家の庭に侵入した事例もあります。
自宅だからと安心せず、庭で遊ばせる際は必ず愛犬を見守っていてください。
【マイクロチップの登録】
マイクロチップは、愛犬の身元を確認するための有効な手段です。
犬が盗難された場合、マイクロチップに登録された情報が役立ちます。
定期的に登録情報を更新しておくことをおすすめします。
GPS追跡首輪をつけさせることも検討してください。
【写真と記録の保管】
愛犬の写真や特徴、マイクロチップ番号などを記録しておきましょう。
万が一盗難された場合、警察や動物保護団体に提供できる情報があると有利です。
愛犬を守るための方法:
・庭も含めた自宅のセキュリティを整える。
・過度に愛犬の情報を発信しない。
・良好な人間関係を築く
前述の通り、自宅や庭は誘拐のリスクがある場所となり得ます。
防犯カメラの設置は一つの対策方法です。
また、個人情報の漏洩を避けるため、自分自身や家族はSNSでの発信を控えるべきです。同様に、愛犬についても過度な情報発信は避け、転売目的の犯人の標的にならないようにしましょう。
悪意のある人々は飼い主を傷つけるために愛犬を誘拐することもありますので、ご近所や同僚、友人との良好な関係を築き、愛犬の安全を確保することが重要です。
犬の盗難に遭った場合、どうすればいいのでしょうか
大切な愛犬を守るためには、事前に盗難防止の対策をすること、そして盗難に遭った際には素早く対処することが大切です。
以下に、盗難に遭った場合の対処法をご紹介します:
【警察に届け出を出す】
ペットを盗むことは立派な犯罪です。
盗難に遭ったと気づいたら、すぐに警察に届け出ましょう。
警察は状況に応じて犯人探しに動いてくれるはずです。
【保健所に届け出を出す】
窃盗なのか脱走なのかを瞬時に判断するのは困難です。
愛犬がいなくなった時点で保健所に連絡し、現段階で愛犬が届いていないかも確認しましょう。
保健所での保護期間は非常に短いため、後回しにせずにすぐに連絡することが大切です。
【管轄の清掃局に問い合わせ】
迷子になったペットは交通事故に遭うリスクが高くなります。
動物が交通事故に遭った場合には管轄の清掃局に連絡がいきます。
愛犬が車に轢かれる姿は想像したくもありませんが、念のため問い合わせてみましょう。
【SNSで拡散する】
FacebookなどのSNSを使えば、愛犬の情報を一気に拡散することができます。
投稿を見た友人も、愛犬探しを手伝ってくれるかもしれません。
【張り紙を張る】
いなくなった愛犬が近くにいる可能性は十分にあります。
愛犬の写真を張った張り紙を用意し、近所の人の協力を仰ぎましょう。
【コミュニティの力】
愛犬が盗まれたとき、コミュニティの力が真価を発揮します。
人々は情報を共有し、サポートを提供し、時には盗まれたペットを見つけるのを手伝ってくれます。
この団結は、ペットとそのオーナーを再び一緒にする強力な力となります。
