散歩中や外出先で迷子の犬に出会ったら、どう対応すればいいのでしょうか。
また、自分の愛犬が迷子にならないようにするには、どんなことに気をつければいいのでしょうか。
この記事では、迷子の犬を見つけた場合の正しい対応方法と、愛犬が迷子にならないための対策をご紹介します。
迷子の犬を保護することは、動物愛護の観点からも大切なことです。
愛犬との幸せな暮らしを守るためにも、ぜひ参考にしてください。
迷子の犬を見つけたら
迷子の犬を見つけたら、以下の4つのステップに沿って対応しましょう。
- 安全を確保する
- 身元を確認する
- 行政に連絡する
- 自宅で保護する
1. 安全を確保する
迷子の犬は、飼い主から離れて不安や恐怖を感じている状態です。
そのため、暴れたり逃げ出したりする可能性があります。
犬自身や周囲の人や車に危険が及ばないように、安全な場所に誘導しましょう。
犬に首輪やリードがあれば、それを使って誘導します。
首輪やリードがない場合は、以下のような方法で誘導します。
- 声をかけたり、おやつやおもちゃを使って誘導する
- 大きなものを振ったり、音を立てて注意を引く
- 犬の背後から静かに近づいて、抱き上げる
犬が暴れたり、逃げ出そうとした場合は、無理に捕まえようとせず、時間をかけて落ち着かせましょう。
犬を傷つけたり、怒鳴ったりすると、犬がさらに興奮して逃げ出してしまう可能性があります。
2. 身元を確認する
犬の首輪や服に、鑑札、注射済票、迷子札などの身元の手がかりがないか確認します。これらのタグには、犬の登録番号や飼い主の連絡先などが記載されています。
鑑札や注射済票があれば、保健所や市役所に問い合わせて、飼い主の情報を調べることができます。
迷子札があれば、直接飼い主に連絡することができます。
鑑札や注射済票、迷子札がない場合でも、犬の特徴をよく観察しておきましょう。
犬の種類、性別、年齢、大きさ、毛の色、模様、特徴的な傷や病気などを確認しておきます。これらの情報は、迷子犬の捜索に役立ちます。
3. 行政に連絡する
身元の手がかりがない場合、保健所、自治体(動物愛護センター、動物保護センターなど)、交番、警察署に連絡します。
これらの機関では、迷子犬を保護し、飼い主を探してくれるサービスを行っています。
保健所や動物愛護センターに連絡する場合は、犬の特徴や、発見した場所、時間などを詳しく伝えましょう。
また、犬の写真を撮って送ると、より正確に情報を伝えることができます。
交番や警察署に連絡する場合は、拾得物届を出す必要があります。
拾得物届は、犬を保護したことを証明する書類です。
拾得物届を出すと、飼い主が見つかるまでの期間、犬を自宅で保護することができます。
4. 自宅で保護する
飼い主が見つかるまでの期間、自宅で保護することもできます。
その場合は、犬の健康管理や安全に注意しましょう。
犬に適切な食事や水を与え、定期的に散歩や運動をさせて、健康管理に努めます。
犬の体調が悪そうな場合は、動物病院に連れて行きましょう。
犬が逃げ出さないように、脱走防止グッズを設置します。
ペットゲートや引き戸ロック、窓用ロックなどがあります。
犬の種類や性格に合わせて、適切な脱走防止グッズを選びましょう。
犬に噛まれたり、引っかかれたりした場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
犬は体に細菌や寄生虫を保有している可能性がありますので、衛生面にも注意しましょう。
飼い主が見つかった場合に備えて、犬の写真を撮ったり、特徴をメモしておいたりしておくとよいでしょう。
飼い主との再会が早まる可能性が高まります。
迷子犬を見つけた時のNG対応
迷子犬を見つけた時、以下の対応はNGです。
- 犬をそのまま放置する
- 無理に捕まえようとする
- 犬を傷つける
犬は、飼い主から離れて不安や恐怖を感じている状態です。
無理に捕まえようとしたり、傷つけたりすると、犬がさらに興奮して逃げ出してしまう可能性があります。
迷子犬を見つけた時は、落ち着いて安全に保護し、飼い主が見つかる手助けをしましょう。
愛犬が迷子にならないためには
愛犬が迷子にならないようにするには、以下の5つのポイントに気をつけましょう。
- 鑑札と迷子札をつける
- 首輪やリードを確実につける
- ドアや窓を開けっぱなしにしない
- 犬のトレーニングをしっかりする
- 近所の人に犬の特徴を伝えておく
1. 鑑札と迷子札をつける
鑑札と迷子札は、犬の身元を証明する重要なタグです。
鑑札は、犬の登録番号と飼い主の氏名・住所・電話番号が記載されたものです。
迷子札は、鑑札の他に飼い主の連絡先や、犬の特徴などを記載したものです。
鑑札と迷子札を両方つけることで、迷子犬が保護された際に、飼い主がすぐに見つかりやすくなります。
鑑札は、住んでいる市町村の役場で発行してもらえます。
迷子札は、ペットショップやホームセンターなどで購入できます。
鑑札と迷子札は、首輪やハーネスにしっかりと取り付けましょう。
また、定期的に鑑札の番号が消えていないか確認しましょう。
2. 首輪やリードを確実につける
散歩の際には、首輪とリードを確実につけて、犬が逃げ出さないようにしましょう。
首輪やリードは、犬の体に合ったものを選び、きつく締めすぎないように注意しましょう。
首輪は、金属製のものや、ナイロン製のものなどがあります。
金属製のものは、丈夫で壊れにくく、脱げにくいというメリットがあります。
ナイロン製のものは、軽くて柔らかく、犬の肌に優しいというメリットがあります。
リードは、長さ5メートル程度のものを選びましょう。長すぎると、犬が逃げ出す可能性があります。
3. ドアや窓を開けっぱなしにしない
犬が勝手に外に出ないように、ドアや窓を開けっぱなしにしないようにしましょう。
また、室内に犬を残す際は、脱走防止グッズを設置しておくとよいでしょう。
脱走防止グッズには、以下のようなものがあります。
- ペットゲート
- 引き戸ロック
- 窓用ロック
犬の種類や性格に合わせて、適切な脱走防止グッズを選びましょう。
4. 犬のトレーニングをしっかりする
犬の呼び戻しや、座る、伏せるなどの基本的なトレーニングをしっかりしておきましょう。
もし犬が逃げ出してしまった場合でも、これらのトレーニングが役立ちます。
呼び戻しトレーニングは、犬が散歩中に何かに興味を示して、近づいてしまった場合に役立ちます。
座る、伏せるなどのトレーニングは、犬が興奮したり、恐怖を感じたりして、暴れてしまった場合に役立ちます。
トレーニングは、犬が子犬の頃から始めると効果的です。
トレーニングの際には、犬に優しく声をかけたり、おやつやおもちゃで褒めたりして、楽しく学ばせましょう。
5. 近所の人に犬の特徴を伝えておく
犬が迷子になった場合に備えて、近所の人に犬の特徴を伝えておくとよいでしょう。
犬の種類、性別、年齢、大きさ、毛の色、模様、特徴的な傷や病気などを覚えておき、迷子犬情報に役立ててもらいましょう。
また、近所の人に迷子犬の捜索に協力してもらうこともできます。
迷子犬を探すためのアプリやサイトを利用することも有効です。
アプリやサイトを利用することで、迷子犬の情報が広まりやすくなり、飼い主との再会が早まる可能性が高まります。
まとめ
迷子の犬を見つけたら、安全に保護し、身元を確認し、行政に連絡し、自宅で保護するという4つのステップに沿って対応しましょう。
迷子犬を見つけた時のNG対応は、犬をそのまま放置したり、無理に捕まえようとしたり、犬を傷つけたりすることです。
愛犬が迷子にならないようにするには、鑑札と迷子札をつけたり、首輪やリードを確実につけたり、ドアや窓を開けっぱなしにしなかったり、犬のトレーニングをしっかりしたり、近所の人に犬の特徴を伝えておいたりすることが大切です。
迷子の犬を保護することは、動物愛護の観点からも大切なことです。
愛犬との幸せな暮らしを守るためにも、ぜひ参考にしてください。