犬を飼うことは、私たちの生活にさまざまな喜びをもたらしてくれます。
愛犬との散歩、室内での遊び、ドッグランでの余暇など、犬と過ごす時間は私たちに癒しと楽しさを提供してくれるのです。
しかしその一方で、犬を飼うことは大きな責任を伴うことでもあります。
愛犬の健康と幸せを守ることは、犬を飼う者としての私たちに課された重要な役割なのです。
特に、適度な運動は犬の健康維持にとって極めて大切な要素です。
しかし、運動量が不足していたり過剰だったりすると、肥満や疲労、ストレスなどの原因となり、犬の健康を損なってしまいます。
そこで本記事では、犬の年齢や体力に合わせた、適切な1日の運動量の目安とポイントをご紹介します。
この情報が皆さんの犬との生活をより良いものにするお手伝いになれば幸いです。
【子犬編】 月齢×5分を1日2回
まずは子犬の運動量から見ていきましょう。
子犬の体はまだ成長途中であるため、過剰な運動は体の成長を妨げてしまう可能性があります。
したがって、子犬に最適な1日の運動量は、「月齢×5分」を1日2回程度とするのが目安です。
例えば生後3ヶ月の子犬の場合、1日の運動時間は「3ヶ月×5分=15分」を朝と夕方の1日2回となります。
生後5ヶ月の子犬であれば、「5ヶ月×5分=25分」を1日2回、という感じです。
運動の内容としては、リードをつけた散歩や、室内で遊ぶことがおすすめです。
外の環境に徐々に慣れさせたり、人や他の犬と交流させたりすることが大切です。
室内で遊ばせるおもちゃは、子犬の歯ぐき痛や噛む衝動を満たしつつも、子犬が噛みちぎって誤飲しない丈夫さが必要です。
パピーチューやロープなどが安全なおすすめ商品です。
パピーチュー(puppy chew)とは、子犬専用に設計された噛みごと用のおもちゃのことを指します。
子犬は成長期に乳歯が生え変わる時期があり、その際に強い歯ぐきの痛みや噛む衝動を感じます。
パピーチューは、この時期の子犬のストレスを和らげ、適度に噛むことで歯と歯ぐきの健康もサポートするおもちゃです。
パピーチューの特徴は、柔らかさと噛み応えのバランスが良いことです。
硬すぎて子犬の歯を傷めたりしない安全な強度が保たれています。
素材はゴムやナイロンなどの耐久性の高いものが使われています。
形状は骨型やリング型が一般的で、子犬の小さな口にフィットしやすく、噛みやすい設計になっています。
好みの素材感や形を選ぶことが大切です。
【成犬編】 おおむね1時間/日
次に成犬です。
成犬は体力が最も旺盛な時期で、運動能力も高い状態です。
成犬に最適な1日の運動量は、犬種や体型にもよりますが、概ね1時間/日程度とされます。
散歩はもちろん、ドッグランで思いっきり走り回ったり、しつけトレーニングにチャレンジしたりすることをおすすめします。
適度な運動は太り防止やストレス解消につながるだけでなく、筋力アップや関節の健康維持にも有効です。
ドッグランでは他の犬と触れ合うことができますし、トレーニングを通じて飼い主との信頼関係を深めることができます。
人間と犬の絆をより強固なものとするためにも、成犬時代の運動は大切な意味を持っているのです。
【老犬編】 30分/日程度が目安
そして最後に、高齢期を迎えた老犬です。
老犬になると体力の低下や筋力の衰えが生じます。体重も増えがちで、関節や腰などにも老化に伴う疲れが出てきます。
したがって老犬に適した1日の運動量は、体力や体調に合わせて、概ね30分/日程度が目安とされます。
散歩や、ゆっくりとした室内遊びがおすすめです。
老犬でもできる限り歩くことは大切です。
外の空気を吸ったり、周囲の景色を楽しんだりすることは、老犬のストレス発散や生きる活力につながります。
ゆっくりペースで気持ちよく散歩できるよう、キャリーを使ったり、時には抱っこをしたりしながら移動することも必要でしょう。
以上が、犬の年齢別に最適な1日の運動量と内容の目安です。
ご参考にしていただければ幸いです。
この情報を活用して、愛犬との生活がより良いものになることを願っています。