殺処分について

 
今日のボクはちょっとお腹が痛い

でも、僕の飼い主が優しい声で「散歩に行こう」と言ってくれて、お腹の痛みを忘れる位喜んだ。
最近は飼い主と一緒に桜道を散歩したり、公園で遊んだりして、とても楽しい時間を過ごしている。

飼い主とボクの仲の良い関係性は、周りからも羨ましがられるほどだ。

 

ある日、飼い主はボクにとても美味しい昼ごはんを用意してくれました。

ボクは、その美味しさに満足しながら、飼い主と一緒に過ごす時間を楽しんだ。

その後、飼い主はボクを連れてどこかに行くと言った。

ボクは、飼い主と一緒ならどこでも楽しみ。

 

ここはどこだろう?初めて来た場所だ。

そこは、狭くて暗い部屋でした。

飼い主はギュッと握っているボクのリードを知らないおじさんに渡そうとしている。

なかなか手放すことをしなかったが、おじさんがゆっくりと手を出した。

飼い主の手からリードが離れおじさんの手にリードが渡った。

ボクにはよく分からないけど飼い主と一緒なら嬉しいから尻尾を振っている。

「いい子だね、おじさんと一緒に奥へ行こう」

そう言いながら、おじさんはボクに優しい笑顔を見せてくれた

飼い主と離れるのは少し不安だったけど、こっちをしっかりと見ていてくれてるので大丈夫と思った

そして奥へ進むと他にも人がたくさんいた。

ボクは、おじさんたちが何をするつもりなのか分からなかった。

 

おじさんはボクのリードを持ちながら時々優しく話しかけ、小さな部屋へたどり着いた。

ボク以外にもたくさんの犬がいる。

でも、みんな寂しい顔をしている。

なぜなんだろう?

狭い部屋に入れられてしばらくすると苦しくなり、意識が無くなってきた。

他の犬たちが一生懸命吠えている

目がショボショボして痛い

苦しくなってきた

みんなの吠えている声が遠くに聞こえる

しかし、ボクの心の中には、大好きな飼い主への「また会いたい!」という気持ちがある。

もっと飼い主と遊びたいという気持ちがある。

誰かが僕の名前を呼んでいる。

優しく呼んでいるような感じだ

 

飼い主の優しい声で僕は目が覚めた。

そして、お腹が痛い

 

そんなボクを見て飼い主が「散歩に行こう」と言ってくれた。

 

今度こそ、大好きな飼い主とは離れたくないなぁ

 

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