こんにちは、犬好きの皆さん。
今日は、犬の気持ちを読み解く方法についてお話ししたいと思います。
犬は人間の親友と言われていますが、本当に犬の気持ちがわかっていますか?
犬は言葉で話せないので、体や顔で感情を表現します。
しかし、犬のボディランゲージは人間とは異なることが多く、誤解してしまうこともあります。
例えば、犬がしっぽを振っているとき、人間は喜んでいると思いがちですが、実は緊張や不安を感じている場合もあります。
では、犬の気持ちを正しく理解するにはどうすればいいのでしょうか?
その答えは、犬のカーミングシグナルにあります。
犬のカーミングシグナルとは、犬が自分や相手を落ち着かせるために取る行動やしぐさのことです。
犬はストレスや緊張を感じたときや、相手に敵意がないことを示したいときに、カーミングシグナルを出します。
カーミングシグナルには、あくび、目をそらす、地面のにおいをかぐ、座る・伏せるなど、約30種類ほどあります。
これらのカーミングシグナルを理解することで、犬の感情や状態を読み取ることができます。
また、カーミングシグナルを出している犬に対しては、穏やかに接することで、犬との信頼関係を築くことができます。
カーミングシグナルは、犬にとって重要なコミュニケーションの手段です。
カーミングシグナルを観察することで、愛犬の気持ちを知り、意思疎通に役立てることができます。
しかし、カーミングシグナルは状況や犬の個性によっても異なることがあるので、注意深く見極める必要があります。
また、カーミングシグナルは生まれつき備わっているものもあれば、社会化期にほかの犬や人との関わりの中で身につけていくものもあります。
では、具体的にどんなカーミングシグナルがあるのでしょうか?
代表的なカーミングシグナルを10個、詳しく説明します。
あくびをする
ストレスや緊張をやわらげようとするためにあくびをします。
飼い主さんに叱られたり、初対面の犬に会ったりするときに見られます。
あくびをすることで、自分の気持ちを落ち着かせたり、相手に攻撃しないことを伝えたりします。
あくびをしている犬には、優しく声をかけたり、なでたりしてあげましょう。
目をそらす
相手に対し敵意を持っていないと伝えるためにおこないます。
ストレスから逃れようとしているケースもあります。
目を合わせることは、犬の世界では挑戦や威嚇のサインとなることがあります。
目をそらすことで、自分は相手に従うことを示したり、相手にプレッシャーを与えないことを示したりします。
目をそらしている犬には、じっと見つめたり、無理に近づいたりしないようにしましょう。
尻尾を振る
しっぽは振り方によって大きく意味が異なります。
素早く小刻みに振っているときは、相手に対して警戒心を抱いている状態で、緊張しています。
また、しっぽを高く上げ、小さくゆっくり振っているときは、相手を威嚇している可能性があります。
これらの場合は、カーミングシグナルというよりは、アラートシグナルと呼べるでしょう。
一方、しっぽを低く下げ、ゆっくりと大きく振っているときは、リラックスしている状態で、友好的な気持ちを表しています。
このときは、カーミングシグナルとして、相手に安心感を与えたり、遊びを誘ったりしています。
しっぽの振り方に注意して、犬の気持ちを読み取りましょう。
口や鼻のまわりをなめる
自分や相手の興奮を落ち着かせたいときにおこないます。
私たちが緊張する場面でゴクンと「つばを飲み込む」行動と似ているといわれています。
口や鼻のまわりをなめることで、自分の気持ちをコントロールしたり、相手に攻撃しないことを伝えたりします。
口や鼻のまわりをなめている犬には、穏やかに話しかけたり、なでたりしてあげましょう。
おしっこをする
相手に敵意がないことを伝え、仲良くなるために、初対面の犬の前でおしっこをすることがあります。
緊張しているときや不快な気持ちのときに、おしっこをすることも多いです。
おしっこをすることで、自分の存在を主張したり、相手に服従したりします。
おしっこをしている犬には、叱ったり、怒ったりしないようにしましょう。
身震いする
緊張や不安を感じ、気持ちを切り替えたいときや、緊張から解放されたときに出るシグナルです。
身震いすることで、自分の体をリフレッシュしたり、ストレスを発散したりします。
身震いしている犬には、優しく声をかけたり、なでたりしてあげましょう。
前足をあげる
ストレスや不安、緊張を感じているときの合図です。
前足をあげることで、自分の体を小さく見せたり、相手に攻撃しないことを示したりします。
前足をあげている犬には、ゆっくりと近づいたり、威圧的な態度をとらないようにしましょう。
地面のにおいをかぐ
相手から目をそらすためにおこなうシグナルです。
地面のにおいをかぐことで、自分は相手に興味がないふりをしたり、相手に距離をとってほしいと伝えたりします。
地面のにおいをかいでいる犬には、無理に話しかけたり、触ったりしないようにしましょう。
座る・伏せる
自分の動きを制限することで、相手に対して落ち着いた態度を示すシグナルです。座る・伏せることで、自分は相手に従うことを示したり、相手に攻撃しないことを示したりします。
座る・伏せている犬には、褒めたり、ごほうびをあげたりしてあげましょう。
カーブを描きながら近づく
相手に刺激を与えないようにしたいという気持ちがあります。
カーブを描きながら近づくことで、自分は相手に友好的であることを示したり、相手にリラックスしてほしいと伝えたりします。
カーブを描きながら近づいてくる犬には、優しく声をかけたり、なでたりしてあげましょう。
以上、代表的なカーミングシグナルを10個、紹介しました。
いかがでしたか?
犬のカーミングシグナルを知ることで、愛犬ともっと仲良くなれると思いませんか?
犬は人間の親友ですが、人間とは違う言葉で話しています。
犬の言葉を理解することで、犬とのコミュニケーションがより楽しくなります。
ぜひ、愛犬のカーミングシグナルに注目してみてください。
愛犬の気持ちがわかると、犬との仲が深まりますよ!